公益社団法人日本技術士会東北本部 宮城県支部長のあいさつ

宮城県支部 支部長 遠藤敏雄

 平成29年度から宮城県支部長に就任し、本年、任期満了に伴い再任され二代目の支部長として支部運営に携わっております。引き続きご協力を賜りますようお願いします。

 東日本大震災から8年が経過し、「復興・創生期間」も終盤を迎え、10年間の復興事業も総仕上げの時期となっております。皆様方には長い年月に亘り、復旧・復興にご尽力を頂いていることに感謝を申し上げます。 残された2年の期間をよりスピード感を持って復興に邁進していただくことをお願い致します。

 一方、被災地では人口減少、少子化や高齢化の影響が深刻化し、地域経済活動の停滞、生産性の低下、担い手不足等多くの課題に直面するなど、真の復興は道半ばと判断せざるを得ない状況です。 当支部としましても、引き続き講演会やセミナーなどを開催し、復興の状況や課題など、情報をお伝えしながら、復興支援に取り組んで参ります。 更に、東北本部は、2021年の震災10周年を迎えるにあたり記念事業を計画中です。宮城県支部として、事業に参画したいと考えております。

 宮城県支部を取り巻く大きな課題を整理してみました。第一に防災・減災です。大震災の発生や容赦なく繰り返し襲っている記録的な風水害で、国土の脆弱性を再認識することになりました。 その国土に、首都直下地震や南海トラフ巨大地震等の巨大災害の切迫性が指摘されています。防災・減災や国土強靭化への早急な取り組みが必要です。

 第二にインフラの維持管理です。中央道の笹子トンネルの事故が契機になり、既存のインフラの維持管理の問題がクローズアップされました。公共事業の役割として、新たにインフラを整備するのみならず、インフラを長寿命化させるための維持管理を本格化する必要があります。

 第三に地方創生。人口減少、少子化、高齢化問題は誰もが知るところですが、残念ながら「少子化」には歯止めがかからず、高齢化は避けられません。 更に東北地方の自治体は人口流出も伴い、深刻な状態に陥ると予想されています。社会全体の持続性可能性が失われないように、地方創生は待った無しの状況です。

 これらの問題に、私たち技術士は広い分野の専門的知識を結集し、積極的に関わって行く必要があると認識しております。 令和の元号の意味に相応しい(人々が美しく心を寄せ合うなかで文化が生まれ育つ)、技術士会ならではの支援策を具体化し、期待に応えられますよう取り組んで参りたいと思います。